権利を侵害する動画をネット上にアップロードした場合、誰が責任を負うか?
Q:最近、当社は映画作品を発表し、現在、上映中である。しかし、当社は某ウェブサイトに当該映画の動画が掲載されていることを発見した。当該ウェブサイトは専門的に動画を提供して共有するサイトとして、ユーザーは当該ウェブサイトに動画を自由にアップロードすることができる。当該ウェブサイト上に掲載されている当社映画の動画はあるユーザーが提供したものであり、当社は誰にもネットワークを通じて当該動画を提供する権利を付与したことがない。当社は当該ユーザーをなかなか見つけることができなくて、ウェブサイトに対して権利侵害通知書を発して、直ちに当該動画を削除するよう求めたが、当該ウェブサイトはほったらかしたまま削除せず、継続してネットフレンドに放映サービスを提供しているため、当社に莫大な経済的損失がもたらされた。こういう状況の中で、当社は誰に対して責任を求めるべきか?
A:「中華人民共和国権利侵害責任法」第三十六条は、 「インターネットユーザー、インターネットサービスの提供者はインターネットを利用して他人の民事権益を侵害した場合、権利侵害責任を負わなければならない。インターネットユーザーがインターネットサービスを利用して権利侵害行為を実施した場合、権利侵害を受けた者はインターネットサービス提供者に対してリンクの削除、遮断、断絶等必要な措置を行うよう通知する権利を有する。インターネットサービスの提供者は通知を受け取った後、速やかに必要な措置を講じなかった場合、損害が拡大された部分についてインターネットユーザーと連帯責任を負う。インターネットサービスの提供者はネットユーザーが当該インターネットサービスを利用して他人の民事権益を侵害していることを知りながら必要な措置を講じなかった場合、当該インターネットユーザーと連帯責任を負う。」と定めている。
上記規定に従い、貴社は動画を提供したユーザーを取り調べた後、当該ユーザーに権利を付与しないまま映画の動画を提供したことについての権利侵害責任を負わせることによって、貴社の損失を賠償させることができる。同時に、ウェブサイトは貴社からの通知書を受領した後、相応の措置を講じないことによってもたらされた損害について、当該動画をアップロードしたユーザーと連帯賠償責任を負わなければならない。
〒 200001
上海市延安東路55號工商聯大樓32F
日本業務担当:阿爾泰 (アルタイ) Altai
携帯:(0086)-138-1788-5788
(24時間日本語対応)
E-mail:altai@nuodilaw.com>