遺失物を真の所有者ではない者に渡してしまった場合、誰が責任を負うか?
Q:私はあるレストランで食事を終えた後、出る時、急いだため携帯した黒色の皮バックを席に置き忘れた。1時間くらい経って、レストランに戻って忘れ物を探し求めたら、受付の方が私にもう他の人が渡したと言った。私の皮バックには携帯電話、財布等貴重な物品が入っているため、私はレストランに対してその損失を賠償するよう求めた。そうしたら、レストランのスタッフらはあなたがうっかりして置き忘れたため、こちらは無償で保管しただけで、人が受領に来た時、こちらはバックの色と外観が一致するか否かについて簡単に確認するだけで、バックの中に一体どのような物品が入っているかについて具体的に確認することは不便であり、こちらには過失がないため、あなたの損失を賠償する意思がないと主張した。この場合、私の損失は誰が負うのか?
A:「中華人民共和国契約法」第374条は、保管期間中に、保管者の不適切な保管のため、保管物が毀損、滅失した場合、保管者は損害賠償の責任を負う。但し、無償保管の場合、保管者が自己に重過失がないことを証明すれば、損害賠償責任を負わない。」と定められている。
あなたがレストランで食事をした後、黒色バックを置き忘れて離れた場合、レストランのスタッフは、拾得した後適切に保管しなければならない。所有者でない他人に渡してしまった場合、レストランは善良な管理者としての相応の注意義務を尽くしておらず、所有者でない他人の身分、拾得したバック中の物品について確認を行っていない。このような重大な過失行為は、あなたの財産に損失がもたらされた直接的な原因となる。しかし、あなたにも物品を置き忘れたことに過失があるため、一部の責任を負わなければならない。よって、レストランの責任者はあなたの全部の損失ではなく、一定の損失を賠償しなければならない。
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