婚前財産が結婚後にその価値が増加した場合、離婚した場合にどのように分配するか？
Q：2007年、私は人民元50万元で物件一つを購入した。2008年、私は李氏と結婚した。しかし、2012年5月、感情が破綻したため、私は人民法院に対して離婚訴訟を提起した。この時、私の物件の価格は人民元95万元まで上がった。李氏は、人民法院に対して増加額人民元45万元の分割を申し立てた。この場合、増値した部分は夫妻の共有財産に属するか。離婚する時はどのように分配されるか。

A：中国「婚姻法」第18条は、一方の婚前財産は夫妻の個人財産に属すると定めている。よって、あなたが結婚する前に購入した物件はあなたの個人財産に属する。民事事件において財産の価値が増加した部分についての帰属は、所有権の帰属を見て判断しなければならない。これに対して、離婚事件における双方関係は比較的特殊であるため、財産の価値が増加した部分にの帰属に関わる問題を判断する際には、財産の価値が増加したことに対する当事者の寄与度を考慮して判断しなければならない。

　夫妻双方が婚姻関係の存続期間中、一方の個人財産に対してメンテナンス、保管、投資等の行為がある可能性があり、これらの行為が財産自体の価値増加を十分もたらす場合、当該行為は財産価値の増加について寄与したとして、価値が増加した財産の帰属問題を解決する際には、行為者の寄与度を総合的に考慮した上で補償しなければならない。もし財産の価値増加と結婚した後の行為者の行為が必然的な関わりがない場合、即ち、当事者の行為が十分に財産の価値を増加することができない場合、財産の価値が増加した部分は財産の所有者が所有すべきである。

　　あなたの物件の価値増加は、市場の自然変化によりもたらされたものであり、あなたが李氏と結婚した事実に基づいたことでもなく、李氏が結婚した後の物件に対する投資、経営等の行為によることでもないため、李氏は結婚後に増加した当該物件の価値部分について分けてもらう権利がない。