小面積の不動産を購入する場合、法律の保護を受けることができるか？
Ｑ：張氏は、2009年3月、北京市平谷区にある面積が110平方メートルである李氏の不動産を購入した。当該不動産の価格は人民元40万元である。張氏と李氏は不動産購入契約を締結した。張氏は一括で全額を支払った。しかし、李氏には不動産権利証書がないため、名義書換を行うことができない。2009年10月、張氏は当該不動産で半年くらい住んだ。その後、不動産の価格が暴騰したため、李氏は張氏に対して突然売買を取り消したいといった。李氏は、もし張氏が20万元を追加支払う場合は、取り消さないが、そうしない場合は、売買を取り消すと主張した。しかし、張氏は同意しなかった。そうしたら、李氏は人民法院に提訴すると言った。もし李氏が張氏を人民法院に訴える場合、張氏は法律の保護を受けることができるか？

Ａ：中国の関連法律規定によると、不動産所有権証書がない不動産を売買することは合法的ではない。よって、張氏と李氏が不動産売買契約を締結して、張氏が契約義務を履行したとしても、李氏と張氏間の不動産売買契約は法的効力を有せず、法律の保護を受けることができない。従って、李氏が張氏を人民法院に提訴した場合、人民法院はその他の事件の事実を総合的に考慮した上で、張氏に対しては不動産の返還、李氏に対しては張氏が支払った購入金額人民元40万元とその利息の返還を命じる判決を言い渡す可能性が高い。